最近、なんだかふらつく…。動悸がひどい。
めまいがする…。

そして抜け毛も増えてきた。

そんな症状はありませんか?もしかしてそれは鉄欠乏症貧血かもしれません。

鉄欠乏症貧血とは?


鉄欠乏症貧血とは、血液中の鉄分が不足することにより起きる貧血の一種です。

血液には様々な成分があります。その一つが赤血球に含まれるヘモグロビンです。

鉄分が不足すると、このヘモグロビンの生産がうまくできなくなります。そうすると、酸素を体中にうまく運べなくなり酸欠状態となってしまいます。

貧血の約7~9割ほどが、この「鉄欠乏症貧血」だと言われています。

鉄欠乏症貧血の症状とは?


鉄欠乏症貧血になると、動悸息切れ疲労感頭痛めまいなど全身に症状が現れます。
最初は臓器に蓄えられた鉄分から不足するので、この様な症状から始まります。

鉄不足が進行すると、更に組織に蓄えられた鉄分を使うので、爪が反る口内炎の表面がツルツルになるなどの症状が現れてきます。

またうまく栄養や酸素が運べない状態なので、がかさかさになったり、枝毛抜け毛が増えてきます。

抜け毛と共に、このような症状はある場合は鉄欠乏症貧血かもしれません。

鉄欠乏症貧血の原因とは?

では鉄欠乏症貧血の原因はどんなものが考えられるのでしょうか?

食生活での摂取不足


普段の食生活で、鉄を意識的に摂っていますか?

1日必要な鉄分は1㎎とされています。
ですが食事から摂取した鉄分は、10%程しか体内に吸収されません

すると実際に必要な鉄分は、10 ㎎程。成長期の方や月経のある女性は12㎎。
妊娠されている方なら更に多く、18㎎は必要とされています。

また食事から必要量の鉄分を摂っていても、消化管の吸収障害で貧血が起こる場合もあります。

出血の増加による鉄喪失


女性には毎月月経があり、定期的に出血しています。これにより沢山鉄分が失われたにも関わらず、補給が追いついていない状態です。

月経による出血は月当たりの平均が40ml、鉄分に換算すると20㎎もの鉄が毎月失われています。

また他の出血する病気(胃潰瘍十二指腸潰瘍ガンなど)も継続的に出血しているので、鉄欠乏症貧血の原因となります。

鉄分の必要量が増える


女性は特に、妊娠出産があり、更に授乳時などは沢山の鉄が必要となります。

その為、この時期は意識して鉄分を摂っていないと不足することがあります。
また成長期の女性も同様です。

鉄欠乏症貧血は治る!対策法

では鉄欠乏症貧血の対策にはどのようなモノがあるのでしょうか?

鉄分を補給する


まず失った鉄分を補いましょう。特に偏った食生活はNGです。

過度なダイエットで食事を抜いたり、インスタント食品で簡単に済ませたりしていると、確実に鉄分が不足してしまいます。
鉄分はレバー・ひじきなどの海藻類・あさりなどの貝類ほうれんそうなどに多く含まれています。

ですが鉄分だけを摂取するのではなく、バランス良く栄養をとりましょう。特に血液の材料のタンパク質、鉄分の吸収を助けるビタミンCビタミンB12ビタミンB6葉酸などを一緒に取ると効果的です。

バランス良く取るのが難しい場合は、栄養補助食品サプリメントもおすすめです。
手軽に1日分の摂取量をとれますので、仕事や子育てで忙しい方にもぴったりです。

胃腸の調子を整える


胃腸の具合が悪いと、食物を消化し、吸収する力が弱まってしまいます。
その為、鉄分が効率的に吸収できません。
よく噛んでゆっくり食べることを意識しましょう。

また鉄分を多く取ると便秘がちになってしまいます。便秘予防の為に、水分や食物繊維なども一緒に摂りましょう。
その他、アルコールの飲み過ぎも胃腸に負担をかけてしまうので、ほどほどにしましょう。

適度な運動をする


重症で無い方は、適度な運動を行いましょう。

運動を行うと血行が促進され、身体の隅々まで栄養を運ぶことが出来ます。
特に酸素を取り入れることができる、有酸素運動がおすすめです。

ウォーキングやヨガなどは簡単に始められます。
また呼吸を意識することができるので、酸素を意識的に取り入れるようにしましょう。

早めの受診もポイント


鉄欠乏症貧血はゆっくりと進行します。また身体も段々と症状に慣れてくるため、「このくらいなら平気」と自分で判断してしまいがちです。

ですが長く放置していると、他の臓器に負担がかかることがあります。
早めに病院を受診し、治療を受けるようにしましょう。

病院での検査は?

鉄欠乏症貧血の検査はまず、血液検査を行います。そうして赤血球が減少しているか調べます。

しかし赤血球が減少する原因は貧血だけとは限りません。この検査によって、赤血球が減少した原因が、貧血によるものなのか、そうでないのかを調べます。

一般的に行われる血液検査と変わらないので、検査から結果が出るまで1時間程です。
費用は一般的に1,500円~3,000円程です。

何科を受診すればいいの?

まずはかかりつけ医などの内科婦人科を受診しましょう。
血液検査などはどこでもおこなってくれると思います。

ですが貧血には出血を引き起こす大きな病気の可能性もあります。
貧血であると診断された場合はその原因を特定する為に、大きな検査を受ける必要性があるかもしれません。
その場合は専門の病院に紹介状を書いてもらい、受診しましょう。

病院での治療とは?

では病院での治療はどんなことをするのでしょうか?
まずは錠剤などの内服薬での治療です。

毎日1~2錠を服用します(鉄分量100~200㎎)。服用を始めてから、2週間ほどで、ヘモグロビンが増え始めてきます。そして1~2ヶ月も経つと、赤血球量が正常値になります。

しかし更に鉄分の貯蔵量も正常にしなければいけません。
その為更に1~2ヶ月程続けて服用します。症状が改善して服用をやめてしまうと、すぐに鉄欠乏症貧血に戻ってしまいます。

錠剤が飲みにくい方には、静脈注射という方法もあります。実際に不足している量を計算して、注射を行います。

鉄欠乏症貧血まとめ


鉄欠乏症貧血は、鉄分の不足によって引き起こされます。

動悸・めまい・ふらつきなどの症状が起こると、鉄欠乏症貧血の可能性があります。

また血行不良になり、栄養が頭皮にまで行き渡らないので抜け毛にも繋がります。

まずは食事を気をつけ、バランスの良い食事をしましょう。

それでも改善出来ない場合は、重症化する可能性があるので、早めに病院を受診しましょう。