最近髪にコシがなく細くなってきた…。
便秘気味でなんだか頻尿もある。
下腹が出てきた…。
などの症状がある場合、もしかしたらそれは卵巣嚢腫かもしれません。

卵巣嚢腫とは?


卵巣嚢腫(らんそうのうしゅ)とは、簡単言えば卵巣にできたできもののことです。
通常はくるみほどの大きさの卵巣が、時には20センチ以上になります。
腫瘍が小さい内はほとんど自覚症状が無く、腫瘍が大きなってから気づくことが多いようです。
腫瘍というと重大な病気のようですが、「良性」「悪性」があります。悪性の場合は卵巣がんですが、実際卵巣嚢腫の9割は良性腫瘍とされています。

卵巣嚢腫の症状


小さい内は日常生活に支障はなく、症状もほとんどありません
ですが腫瘍が何らかの拍子に、卵巣の付け根部分で捻れると、激しい痛みを伴います。これを卵巣腫瘍茎捻転といいます。この際に腫瘍が見つかることも多く、手術が必要になります。
また腫瘍が大きくなると、膀胱や直腸を圧迫します。そうすると頻尿・便秘・リンパ節が圧迫されることによるむくみなどの症状が現れます。また下腹部がまるで妊婦さんのように出てくることがあります。しかしただ太っただけだと思い、見逃してしまうことも多いようです。
その他、卵巣の機能が弱ってくると生理不順不正出血イライラ耳鳴り肩こり動悸などの症状が現れることもあります。
また女性ホルモンの一種であるエストロゲンは、卵巣から分泌されます。
卵巣嚢腫により、エストロゲンの分泌に問題が生じると、髪の毛にツヤとコシがなくなってきます。また徐々に細くなっていき、抜けやすくなります。
ですが痛みなどの症状があまり無い為、婦人科の定期検診などで見つかるケースが多くなっています。

卵巣嚢腫の原因とは?


では卵巣嚢腫の原因にはどんなものが考えられるのでしょうか?
実は卵巣嚢腫の原因は良く分かっていません。ストレスなどが原因とも言われていますが、はっきりとした結論は出ていません。
ですが卵巣嚢腫の中の一種である「チョコレートのう腫」だけは、原因がはっきりしています。

チョコレートのう腫とは?

チョコレートのう腫とは卵巣に出来た子宮内膜症と言われています。
子宮内膜症は、子宮の内側を覆っているはずの子宮内膜が、子宮の内側以外にできてしまい、月経の度に増殖・剥離を繰り返す病気です。
これと同じことが卵巣内でも起こり、卵巣内に徐々に血液が溜まり、まるでチョコレートの色の様に変色してしまうのです。
主に30~40代の女性に多く見られます。

その他の卵巣嚢腫の種類

その他にも、卵巣嚢腫には様々な種類が存在します。
しかしいずれも原因は良く分かっていません

漿液性嚢腫(しょうえきせいのうしゅ)

水のような液体が卵巣に溜まった腫瘍です。卵巣嚢腫の中で最も多いとされています。

皮様嚢腫(ひようのうしゅ)

毛髪・歯・脂肪などが何らかの原因で卵巣に入った腫瘍です。

粘液性嚢腫

どろどろとした粘液が卵巣内にたまった腫瘍です。

卵巣嚢腫は治る!対策法


では卵巣嚢腫の対策法にはどのようなものがあるのでしょうか?

定期的に検診を受ける


あまり症状の無い卵巣嚢腫を見つけるには、婦人科の定期検診を受けましょう。
一般的に腫瘍が良性で約7センチ以下なら、手術をせずに経過観察の所がほとんどです。
早めに対処する為にも、定期的に婦人科で検診を受けるようにしましょう。

腫瘍が見つかったら?


ではもし腫瘍が見つかったら、どのような処置を行うのでしょうか。
まず内診で卵巣の大きさ・形・癒着しているかなどを調べます。その後、超音波検査で正確な大きさと状態を確認します。
更にMRIやCTなどを使い、他の臓器との関係・リンパ節の変化などを観察し、良性か悪性か診断します。更に血液検査で腫瘍マーカーを調べます。腫瘍マーカーとは、腫瘍から分泌される物質のことです。この腫瘍マーカーでがんかどうか疑わしい倍は、手術で腫瘍を取り出して、病理検査をする場合があります。
また卵巣腫瘍が小さく、明らかに良性の場合には経過観察を行います。腫瘍が小さい場合には自然に無くなってしまう場合があるからです。

治療方法は?


治療法は主に手術療法です。「卵巣嚢腫摘出術」と「付属器摘出術」があります。
卵巣嚢腫摘出術は、卵巣の正常な部分を残し、腫瘍のみを摘出します。
こちらは良性腫瘍の場合のみに適応します。
付属器摘出術は、卵巣と卵管を摘出します。または卵管は残し、卵巣のみを摘出する手術です。
では、良性と悪性の場合、それぞれの手術方法をご紹介します。

良性腫瘍

7センチ以下の場合は経過を観察します。それ以上になると手術で摘出します。ただし、サイズが小さくても、痛みなどがある場合は摘出する場合があります。
手術方法には、通常の開腹手術と、内視鏡を使う手術方法があります。
開腹手術は腹部を切開(8~10センチ)切開し、卵巣や腫瘍のみを摘出します。
内視鏡を使った「腹腔鏡下手術」は腹部を2~3ヶ所、小さく切開します。そこから内視鏡を挿入し、卵巣やのう腫を摘出します。傷が小さく体への負担が少ないので、回復が早いのがメリットとなります。
しかし専門的な技術が必要となるので、事前に内視鏡手術が得意な専門医を調べる必要があります。

悪性腫瘍

もし悪性腫瘍(がん)だった場合は、手術で腫瘍を摘出します。その後抗がん剤治療を受けます。卵巣がんは、抗がん剤がよく効くがんと言われています。
ただし抗がん剤による副作用もあり、脱毛・吐き気・関節痛・筋肉痛などの症状が現れます。

卵巣はどちらか1つを摘出しても妊娠することは可能とされています。
その為、早期に検診を受けることにより、出来るだけ早い段階で治療を受けるようにしましょう。

卵巣嚢腫まとめ


卵巣嚢腫は自覚症状が少なく、気づいた時にはかなり大きくなっていることが多いです。
卵巣嚢腫があると、女性ホルモンの一種であるエストロゲンの分泌に影響が出てきます。
エストロゲンは髪の毛が健康に育つには欠かせません。エストロゲンが減少すると、髪の毛が細くなり抜け毛が酷くなってしまいます。
婦人科の検診を定期的に受け、卵巣嚢腫を早期に発見するようにしましょう。